カタカムナ

カタカムナ ウタ 第33首

カムナガラ エヒメサヌキチ アワトサヂ アメノオシコロ オキミツゴ ツクシ トヨワケ ヒノクニクマソ イヤシロチバ イキツサキヨリ イヤシロ コトサトリ

【言魂のサトリ】
ミを入れて言魂を発すると、ヤタ(カの発生の条件)が生まれます。するとフトマニが繰り返されて、アマ・カム(始元量)から、カが何億回もアモリ(アメ、つまりカム)がモリ(モスソヒク感じで、アマナへ降下する様子)して、ヒから変遷し、クマソという勢力波が体から発生します。

このように言魂によって、体がイヤシロチに整います。そして「ミをいれた」状態が生まれます。この時の体の内部感覚を覚えて再現できれば、言魂を使わなくても同じ状態が生まれます。

「ミを入れて」のミは、カムミムスヒ(自分にミをいれること)であり、「フトタマノミ ミコト フトマニニ」のことなのです。この時の体の感覚は、「カムツミシヅマリヌ」(第32首参照)の状態でしょう。ガサツに動いていては、この感覚はなかなか生まれてはこないのです。

【用語の訳】
○カムナガラ 
カムが何回もカから現れます。万象万物はそれによってカムウツシ、アマウツシが行われて、生命力が持続します。そんな意味の枕詞です。

○エヒメ
エ(枝が伸び広がるような働き)をヒメ(秘め)て、

○サヌキチ
サ(カム量、アワ量)をヌキ(潜象から抜き出して)、サヌキ(現象の力)としてチ(持続)させるには

○アワ トサヂ
アワがト(重合して)サ(カムの量)がヂ(持続)することが必要です。

○アメノオシコロ 
アメ(アマ始元量)のノ(変遷)のオ(六方から)シ(示される)コ(くり返し表れた)ロ(粒子)は

○オキミツゴ
オ(六方環境に)キ(発生)するミツゴナミ(生命波動)として

○ツクシ
ツ(個々の)ク(自由に)シ(示された)状態で出現します。

○トヨワケ
ト(重合し)ヨ(四相に)ワケ(分けられた)

○ヒノクニクマソ 
ヒ(根源から)ノ(変遷して)ク(自由に)ニ(定着)する ク(自由に)マ(その本体から発せられる)ソ(勢力、エネルギー)です。

つまり、ヒノクニクマソはヒ(根源から)ノ(変遷して)ク(自由に)ニ(構成された)クマソ(自由にマに発生する生命波動)です。そのチカラによって、

○イヤシロチバ 
イ(イカツ)ヤ(極限まで豊富に)シ(示されて)ロ(現れる)チ(持続する)バ(正反バランスの良い場)が構成されます。イヤシロチバとは健康体ということです。

○イキツサキヨリ
イキ(生きている)ツ(個々のモノ)は、サ(カの量を持って)キ(発生)して、それはヨ(四相)にリ(分れて)存在します。それが生きものですが、

○イヤシロコト サトリ
同時にイ(イカツ)ヤ(極限まで豊富に)シ(示されて)ロ(現れる)コト(イヤシロコトバ、言魂)、つまり言魂のサトリでもあります。

イという言葉は32首でも触れましたが、電気だけではなく、イモ、つまりイに伴う、イにアモリ(降臨)する宇宙の生命力のようなものを感じます。

37首から「イヤミソギ」という言葉が頻繁に出てきますが、イをヤ(飽和)までミに吸着させることがミソギですが、カタカムナのミソギ方法は、密教から来た一般のミソギの方法とはまったく異なったものです。

【古事記に使われている言葉】

『古事記』でお馴染みの言葉がたくさん出てきました。愛媛、讃岐、阿波、土佐 天之忍許呂別、隠岐の三子嶋、筑紫、豊日別、肥の国、熊曾等です。

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