生命の神業

7万歩歩く

先日(令和4年12月16日)、私は7万歩歩きました。

去年は6万歩以上を3回歩きました。今年は3月に6万6011歩、4月に6万6172歩とまだ2回しか歩いていませんでしたから、もう1回は歩きたいと思っていました。朝起きた時に真っ暗でした。何故か「今日は6万歩を歩こう」と決心していました。未だ真っ暗な中5時過ぎに歩き始めました。空が白み始めたのが6時頃、お天道さまが顔を見せたのが7時少し前でした。コースは北本の自宅から上尾道路の始点まで行き、そのまま上尾道路をひたすら歩きました。この道は車道も歩道も非常に広いので、気持良く歩けます。上尾市1丁目北の交差点で左折して上尾駅に向かい、駅を越えてから中山道を北西に向かって北上尾、桶川と進みました。北本に入った所に温泉があります。ここに着いたのは9時20分、歩数は2万9000歩でした。半分は歩けましたので、ご褒美に温泉に入りました。

北本の家に戻ったのが11時頃、歩数は3万2700歩でした。

家で休憩してからもう一度、大体は同じコースを繰り返して歩きました。11時半頃に家を出て、所々に寄り道もして、戻って来たのが5時過ぎでした。

歩数計を見ると7万369歩、良い数字です。おお弥勒だ!と気がつきましたので、そっと外してこの日はそれで打ち止めとしました。体の何処も痛めることなく7万歩を歩けました。翌日も疲れが残ることもありませんでした。このような生命力が今年もありました。

現代人は筋力を鍛えますが、筋力ではなく生命力を鍛えるのが大切なのです。筋力と生命力は全く別物ですから鍛える方法が違うのです。

歩きながら思ったことがあります。こうして10歩程歩く間に1本弓矢を射放った人達のこと。こうして歩くよりも遙かに生命力が必要です。

これは、京都の三十三間堂の通し矢の話です。三十三間堂の1間は普通の2間分の広さがありますから、距離は120メートル強、この廊下の端から端まで矢を射通して的に(軒の高さは低い所で4.5メートル)1昼夜に何本当てられるかを競うもので江戸時代に流行りました。おしなべて記録を見ると、1万本を放って8千本は当てています。つまり、こうして私が10歩も歩かない内に次の矢を放っているわけですから、この生命力の強さにはほとほと感じ入ります。現代人のように筋力を鍛えるのでは疲れてしまいますから、これ程遠くに多くを飛ばせません。生命力、つまりカミ(神)にホグされる力を鍛えることなのです。

中山道はもう昔の面影などありませんが、途中に中山道という標識が新しく立てられていました。これを見た時に、私も江戸時代の人の気持ちになって楽しい気持で歩けました。

桶川にはこんな標識も新しく立てられていました、「中山道 桶川宿。左上尾宿三十四町。右鴻巣宿1里30町」1里は約4km(36町)です。1町(1丁)は約110メートルです。「ここを2町ほど行くとお店がありますよ」といった会話をしてみたいものですね。

【左の写真】桶川から見た富士山の夕焼け。【右の写真】上尾道路から見た日の出です。