カタカムナ ウタ 第40首
カムナガラ トヨウケヒメヌ イカツチヒビキ マノネ カタカムナ イハサクネサク イハツツヲ マリツラネ ミカヒハヤヒヌ タケイカツチ タケフツノムスヒ
【用語の訳】
○カムナガラ
カタチこそ目に見えないけれど
○トヨウケヒメヌ
カはフトマニによってトヨ(重合の四相のチカラ)となり、ウ(潜象と現象の界面)からケ(正反に変化性、方向性を以てあらわれる際に)ヒメ(秘めている)ヌ(潜象のものは)
○イカツチヒビキ
イはカの変遷物であり、イカツミ、マクミ、カラミのミツハ(三つの正反)の電気素量を持った電気粒子のこと。そのイカツ(イカツの発生の)チ(持続)のヒビキ。これを雷のヒビキに例えました。
イカツチはイナズマ(稲妻)とも言います。落ちると稲が良く育つことから、稲妻と呼んだのでしょう。
○マノネ
マ(現象)にノ(変遷)したもののネ(根源)が
○カタカムナ
カタ(カから独立した)カムナ(カムの名代であり、個体と関係する内外環境や原子の内外環境に潜在する存在で、カムのチカラはカムナを通して常に個体のアマナと疎通している存在です)
○イハサクネサク
雷がイハサクネサク(岩も割く、根も割く)チカラを持っていますが、同様に体の中でも、イハ(イの正反)をいったん四相分裂して個々になり、それから正反のペアになることをします。それがイハサク(四相分裂して)ネサク(個々になり)イハツツヲ(正反のペアになる)ことです。
体が変遷していく際には、雷のようにイハサク(裂く力)が働いているのですね。
イのハ(正反)がサク(自由に裂かれる)のはネのチカラ、つまりサ(カム量の差)によってサク(裂かれる)のです。
カの変遷のトヨウケヒメのイの正反の分裂発生が自由に進行するのは、カタカムナの分裂発生が自由になされるからです。
○イハツツヲ
イハサクネサクによって、イのハ(正反)がツツ(個々粒子)としてヲ(四相をもって発現)します。
○マリツラネ
そのマリ(イカツの正反の四相を持つ箇々の粒子)をツラネ(連ねて)
○ミカヒハヤヒヌ
ミカヒハヤヒヌ(自己増殖機能を持つ基礎生命質)(第29首参照)が
○タケイカツチ
タ(独立)ケ(発生)したイカツ(電気粒子)のチ(持続)となるのです。イカツチ(雷)もこれと同じですね。
○タケフツノ
タ(独立)ケ(発生)したフ(二つ)のツ(個々)のノ(変遷)のタケフツは、ミカヒハヤヒが立体的に掛け合わされた二重螺旋体のこと、細胞の中心体、遺伝子核に該当します。
○ムスヒ
ムス(産す、発生)のヒ(根源)。つまり、潜象から現象が発生すること。
これが、増殖機能をもった基礎生命質、つまりイカツミ、マクミ、カラミのそれぞれ正反配偶された微粒子で出来たイキチ(生命質)のモコロ(基本粒子)が発生する概要なのです。
このような物理を解明したカタカムナ人を日本人はルーツに持っています。日本の文明は素晴らしいものでしたね。
【参考:モコロについて】
オキミツゴ イカツミマクミ カラミマリ イキチツクシノ モコロシマ
『相似象』 6号115頁
オキヤマハシラ ヒトヘヤヘ マワリテメクル ヤシマコロ
これは、イキチ(生命質)とツクシ(物質)のモコロ(基礎的粒子)の内部構造に関するウタです。
モコロ内部の六方八軸上に、ミツゴがヒトヘ(一重)に配列するのが物質系モコロであり、ミツゴがヤヘ(八重)に配列するのが生命質系モコロです。
その物質系と生命質系の対立するモコロが互いに交換されて、物質は生命質になり、生命質は物質に変換します。
例えば人が色々な物を食べて体をつくりますが、死ねば物質になります。そのような変換が可能なのは、その構成要素の単位が何れもミツゴ(三素量)だからです。それらは内外の環境条件に応じて、カムナとアマナの共役によって、その組み合わせ方を一重にも八重にもできることで、生命質系モコロや物質系モコロの様々な安定した粒子、原子、分子、細胞といった、様々な構造が生じるのです。(参照:カタカムナウタ 第13首)
【古事記に出てくる神様】
この第40首にも、神様の名前が奉じられています。
○トヨウケヒメのカミ
豊宇氣比売神。豊穣の稲の神。
○イワサクのカミ
石析の神。岩をも裂く力の神。
○ネサクのカミ
根析の神。木の根をも裂く力の神。
○イハツツヲのカミ
石筒之男の神。堅固な刀剣の男の神。
○ミカハヤヒのカミ
甕速日の神。神の霊能が猛烈な神。
○タケミカヅチのヲのカミ
建御雷之男の神。勇猛な、神秘的な雷の男の神。
○タケフツのカミ
建布都の神。勇猛な悪魔をふっつりと断ち切る神。