カタカムナ ウタ 第31首
カタカムナ オホトノヂ カムミムスビ イモ オホトノベ マクミワクタマ イモ カラミ マクミ トノヘシ カタカムナ サカキメクリ ノ カムヤタマリ オモタルヌシ シヅマリヌ クニヌシ
【アマナカネミチ】
現代の科学では、細胞の発生や機能の分化のシステムは細胞分裂、遺伝子、設計図といった考え方ですが、カタカムナではイマイマの環境条件に応じて発生するココロ(微粒子)によって、おのおの器官がミシロウケ(新陳代謝され)、ココロワケ(分化した機能が配分され)ます。そしてそれらの発生、消滅、機能配分をコントロールするイトナミは、全てアマナ・カムナのカネミチ(共役)によるというサトリでした。
私達のイノチもココロも元はと言えば、カムのチカラから発生したもので、万象はカムとアマのムカヒ(対向)とムスビ(発生)によって成り立っています。
そのカムとアマの力を代行しているのがカムナとアマナですが、アマナ(ミスマルノタマ)は、球状のようにイメージできますが、カムナについては昔の人はどのようにイメージしたのでしょうか。見えないホラ穴とか、ホコラといったように、アマナのソトにあって、そこから我々万物の命としてアモリ(降臨)してくるようなイメージだったのでしょうか。
【イについて思うこと】
イをイカツといいますが、これは細かいカの粒といったイメージです。
イモという言葉は、イに絡みついて現れる力とか、イにアモリ(降臨して)している生命力を感じます。
カムの力がカラミ(カが現れるミ)、チカラ(カの現れが持続してあらわれる)、イキイブキとして吹き出すイキホヒ(エネルギー)、そんなことが感じられます。
イというヒビキは細かい物といった思念ですが、それが電気性を帯びればイカツ(電気)になり、イがチ(持続)することがイノチであり、イのコ(くり返し)キ(発生)によってイゴキ(動き)が生まれます。イキは酸素を取り入れるだけではなく、イキ(宇宙の生気)とか、生きる生気といったものをイの奥に感じます。
さて第31首は、マカハコクニ(原子)を構造するイの働きをウタっているようです。
【用語の訳】
○カタカムナ オホトノヂ
カタカムナは、オ(六方環境の)ホ(正反親和)のト(重合)のノ(変遷)のチ(持続)によって
○カムミムスヒ
カムミ(潜象粒子)をムス(発生する)ヒ(根源)です。
○イモ
イに伴って、
物質、生命質の構成要素の根源はアマ始元量ですが、それがバラバラのままでは何の力も現しません。しかしそれがあるマトマリをもって構造されると、イがキ(発生)して、そこにはカラミ(力、電気エネルギーや位置エネルギー)や、マクミ(マを自由にするミ)イカツミ(生命力のミ)を持つようになります。
イのミによってモコロが構成されますが、モコロは生命質系と物質系で構成が違います。つまり構成のなされ方(オホトノチ、オホトノヘ)によって、それぞれにハタラキ(機能)が発生します。機能とは、構成されることで発現する能力のことを言います。
アマナによって、オホトノヘ(構造)されたモコロの組み合わせ方で、陽子中性子その他の原子の素量が出来ると、マに放出されて原子が構造されます。
ものの始元をアマと捉え、そのアマヒ(アマの根源)をカムと捉え、そのアマとカムの共役によって全てがイマイマに変遷しているというサトリです。
○オホトノヘ
オ(六方環境の)ホ(正反親和)のト(重合)のノ(変遷)のヘ(方向性)によって
○マクミワクタマ
マクミ(磁気素量)がワク(発生)するタマは
○イモ カラミ マクミ
イにモ(伴って)カラミ(力素量)を発生させる、マクミ(磁気素量)が発生します。
カラミとは、そのままの意味で捉えるとカ(潜象)からラ(現れた)ミ(実質)ですから、イに伴って現れたカラミ(力)とは、マクミ(アワの力)、生命力ということです。
イの持つチカラを使って
○トノヘシ
ト(重合)ノ(変遷)のヘ(方向性)をシ(示す)のが
○カタカムナ
カタカムナですが、その働きには
○サカキメグリノ
サカムキ(逆向きの発生を持つ)メグリ(循環)があります。つまり、アマから現象界に現れる正進性と、現象界からアマへ還元する反転性のメグリを共存しつつ
○カムヤタマリ
カム(潜象)がヤからタ(独立して)マリ(現象粒子)が発生します。
ヤタマリとは、原子、分子等の現象粒子のこと。
○オモタルヌシ
そして、各種原子の重さの主として、
○シヅマリヌ クニヌシ
重鎮しているのが、クニ(マカハコクニ、原子)のヌシ(主)であるアマノミナカヌシなのです。