カタカムナ ウタ 第20首
アマノカカミ アメノヨワロツ トキ トコロ トコタチ アメクニノ ヤホ ソトナミ カタカムナ カタチサキ アワセ マクハヒ
【用語の訳】
○アマノカ カミ
アマ(始元量)がノ(変遷)していく潜象過渡のカは、カとミになります。カはカ(アワ)のまま、生命力として給与されます。ミは生命体として給与される為に、カが変遷します。カが変遷したミ、ミの実質がイカツミ、マクミ、カラミです。このカとミのチカラは、万象万物の個々のトキトコロによるトコタチのチカラと、アメがクニに変遷するときにヤ(飽和安定)まで親和(関わってくれる)するソトナミのチカラです。
因みに、「アマノカ カミ」と似た言葉に「ヤタノカ カミ」があります。ヤタ(ヤでタした)、即ち、マカハコクニ(原子)からノ(変遷したもの)のカ(生命のチカラ)は、カとミです。その生命のチカラのカミは「カタカムナ」(アマナ)のカとミです。これは「ヤタノカ カミ カタカムナ カミ」(第2首)にありました。
○アメノヨワロツ
アメ(始元量)がノ(変遷)して、ヨ(四相)をもってワ(和した)ロ(正反多様な)ツ(個々)とはイカツ(現象最小粒子)の正反のことですが、イカツで形成される万象万物の事でもあります。そのヨワロツ(万象万物)を発生するチカラは、トキトコロのトコタチです。
現象の粒子が持つヨ(四相)とは、ソコ(膨張、アワ)、ソギ(収縮、サヌキ)、シマ(ナミ、流線)、マリ(ナギ、粒子)の4つの象と方向性になります。
○トキトコロ
「チカラとカラミについて」を参照ください。「トコロチマタシ」という言葉があります。アマの膨張性により、カムミがソコ、ソコと位置を求めてソがコ(繰り返し)します。チマタ(あちらこちら)に現象の場所を定めて、シ(そこに現象が示され)ます。
「トキオカシ」という言葉があります。そこにト(重合)キ(発生)し、オ(六方環境)カ(マリ、アマ)がシ(示され)ます。
○トコタチ
アメ・クニ(現象)は、フトマニ(正反の対向発生)のト(フトマニ)をコ(繰り返す)タチ(性質)を持っています。
○アメクニノ
アメ(潜象)とクニ(現象)を重合統合する生命体にノ(変遷して)、つまり私達は現象と潜象が重なり、入れ替わりつつイマイマに発生と還元を、偏りはありますが循環しているのです。
○ヤホソトナミ
ヤまでホ(親和、重合)して、ソ(ソコのマ)にト(重合)する。或いはソト(外)に発生させる(細胞を複写して外に発生させる)ナミ(アワナキ・アワナミ)のチカラを持っています。これは、アマノミナカヌシのカタカムナのチカラです。
○カタチサキ
カタカムナによって現象のカタチ(形態)が作られてサキ(発生)します。
○アワセ
現象の形をつくるサヌキのチカラにアワせるチカラで、常にサヌキを巻いて合わせています。サヌキ(右回り)をアワ(左回り)が巻くきに、偶力(大きさが等しく、向きが反対の1対の力)が発生します。カタカムナでは、イカツミ(サヌキ)とマクミ(アワ)が絡んでカラミが発生すると言います。サヌキを巻いて合わせるアワの力によってカラミ(近達性の力)が発生します。
○マクハヒ
サヌキに合わせて、マの自由な正反のバランスを取るヒ(根源)のこと。その実質は、サヌキとアワのフトマニです。このことから、マクハヒは後に結婚の意味となりましたが、本来はマのク(自由な多様さ)に対して、ハ(正反のバランスを取る)ことがヒ(根本)にあるということです。
全てがバランスを取っている
マ(場面)にク(自由)に対応していくには、常にハ(サヌキ・アワ)のバランスを取ることがヒ(生命力)の増強になります。
サヌキ・アワのバランスといっても、サヌキのチカラは、アワがサヌキを巻いて合わせていますから、何事もアワを優先にし、アワ(潜象)の量を増やすことやアワセ(アワの勢い)が大切になります。サヌキ(現象)の量を鍛えても、カムミ(生命力)はアワ量に応じた量しか生じないからです。
マクハヒとはバランスの大切さを解したカタカムナの自然則ですから、私達が踵重心にして足幅を狭く立つというのも、バランスを取ることの大切さが根本にあるからです。外国のように、足を広げて立つのではなく、狭い点で立つことがマノスヘの姿勢であって、アワ量を増やす最適な方法になるのです。