カタカムナ ウタ 第22首
アメオキミツゴ モコロシマ アマツアキツネ ツクシシマ オホトヤシマ
【用語の訳】
○アメ
始元量のこと。カムからアマに芽を出すようにカがオキ(現れる)のでアメと呼びました。
○オキミツゴ
オ(六方に)キ(発生)したカ(アメ)の正反が、ヒ・フ・ミと変遷して、イカツミ・マクミ・カラミのミツゴ(ミのマトマリ)になったもの
○モコロ
幾つものミツゴが回転をくり返して濃密なコロ(マトマリ)になったもので、ミツハメ(ミツゴの正反配偶が結びついた)のココロ(微粒子)で成り立っています。
モコロというマリ(微球)はいつも球状ではなく、シマ(線状流体)の相があり、アマ(宇宙)のソコタチ・ソギタチによる均衡力と渦流に従って、分化変遷する相があります。
このような物理のサトリとして、「トリノイワクスフネ」(始元量アメがノ(変遷)するチカラのト(統合性)とリ(分離性)のフ(二つ)のネ(根)のこと)や、「オホゲツヒメ」(オ(六方環境から)ホ(アマの親和によって受け取るアマのチカラ)のケ(変化性)をツ(個々のアメやクニ)もヒメ(秘めて)いる)といった示しです。つまり、ソコタチに乗って分離性が生まれ、ソギタチに乗って統合性が生まれます。
○シマ
粒子はナミ(流線)状でもあって、目に見える形ではなく、シマ(潜象)なのです。
○アマツ
そのモコロシマがアマツ(現象界)の
○アキツネ
アキツ(万象万物の)ネ(根)、つまりアマナとなってツクシシマを造り、オホトヤシマを造ります。
○ツクシシマ
ツ(個々の)ク(自由な)シ(示された)シマ(潜象)。ツクシシマを原子と訳しています。原子もシマ(アマナ)を持っています。アマナはシマ(波動性、縞)とシマ(粒子性、島)の性質があります。そしてタカミ(マリ)とカムミ(シマ)を発生させます。
アマのソコタチ、ソギタチの性質によって、変遷してオホトヤシマを造ります。
○オホトヤシマ
オ(六方環境)のホ(親和)ト(重合)がヤ(行き着くとこまで)シ(示された)マ(マ)。ということは、万象万物を意味しています。
シマとあるのは、万物の内奥にアマナ(シマ)を持っていること。オホヤマツミ(細胞集団)のマトマリの意味もありますから、私達もオホトヤシマのお蔭によって変遷をしています。
【解説】
アメがミツゴになり、ミソデホトしてモコロになり、アマツ(現象界)の万象万物のアマナ(アキツネ)となって、波動性を持つアマナは広がり新しい現象を作り出します。
ミソデホトとは、ミソデという場(トコロ)を造って、イの発生(トキ)をホト(促し)ます。ミソデホトがトキ(ヨ)トコロ(イ)のマリに相当します。そのマリの数が満ちると、イカツミ マクミ カラミのミツゴマリが出現することになります。
万象万物はアマによってウツシされますが、それはアマの代理であるアマナが行っています。
そんな内容ですが、このウタに似た解りやすいウタがありましたので以下にご紹介しておきます。私達に始元量を給与して下さるアマ・カムから見た句です。
カムナガラ タカマウヅマキ ユリウゴキ イブキウツリミ アマウツリ
マトマリイノチ ココロワケ カムナカネミチ アマナミチ
『相似象』(5号171頁)カムナガラノミチ 第12句
【概要】
カムナガラ、タカマ(宇宙)は、アマ始元量の渦巻きが絶えず揺り動いています。アマのソコタチ ソギタチによります。
カムのチカラは、アマのイブキであるウツリツミとなってアマウツリして、生命質を構成するマトマリのイノチとなり、アマのココロが分け与えられます。 それはカムナが兼ね支配するアマナの行いなのです。