カタカムナ

カタカムナ ウタ 第56首

オホナホビヒメ イキココロ カムミ イヤマヒ カムミソギ ウルハシココロ

第56首は、次の第57首とセットのようです。

【用語の訳】
○ オホナホビヒメ
オ(六方環境に存在し)ホ(正反親和して)ナ(何億回も繰り返し)ホ(重合発生する)ヒ(根源のチカラ)をヒ(秘めている)。

これは健勝幸福の元の現れです。

○ イキココロ
イ(イカツミ、マクミ)のキ(発生)の爲にコ(繰り返し)コ(繰り返し)ロ(奥から正反に現れる粒子)。

つまり生命力の実質、カムミです。

○ カムミ イヤマヒ
カムミによってイ(イカツ)がヤ(飽和安定)まで変遷して、マ(トキ・トコロ)のヒ(根源)になります。私達の生命活動を実践するカムミは、イカツの中身であるイカツミマクミ、それによって出てくるカラミトキトコロになります。イヤマヒは、敬いの意味になりました。

カムミ(神)をイヤマヒ(敬う行)は、カムミを益々収着させる行。イヤシロチにて行う行のこと。イカツの働きは正に神様の働きです。

「カムミ イヤマヒ」「カムミ ソギ」によって「ウルハシココロ」になります。

○ カムミ ソギ
カムミ(神の働き)をソ(体)にギ(発生)させること。

略してミソギとも言いますが、ミソギとは禊ぎ(滝や河海の水で身を清める事)となったのは渡来仏教の教えであって、カタカムナではカムミをソ(其処)にギ(発生)させる行いのことです。

その為には「何をするにもミを入れて生きる事」になります。ミを入れるには、対象を意識して嬉しく、楽しく、感受することです。その場合にも、マノスベ(天然の在り方、天然自然則)の姿勢で行う事が必須条件になります。人間は闘いに都合の良い姿勢を様々な形として作り出しましたが、これらは皆オノズサリ(自然のあり方の姿勢)ではありません。オホが伴わないことで合点がいきます。

○ ウルハシココロ
ウ(潜象と現象の界面で発生し)ル(存在し)ハ(正反に)シ(示される)コ(繰り返し)コ(繰り返し)ロ(奥から正反に現れる粒子)。

こうして麗しい正常な状態になるのです。そしてウルハシココロの状態でイキココロがたくさん発生します。アシアトウアンの図表符は、下記のように「ウルハシ」とも「カシラ」とも読むことができます。アシアトウアンはウルハシココロであったからこそ、直観力(神と繋がる感受性)もあれほどに高くできたのでしょう。

図象符

声音符

【『古事記』に登場する言葉】

オホナホビの神(大直日の神):
名義は偉大な曲がった事を正しく治すこと。イザナギの神が禊祓いで、中津瀬で漱ぎ給う時に成りませる神。