カタカムナ

カタカムナ ウタ 第46首

カムナガラ クニカツギ フトマニノ アヤカムナホビ オホカムナホビ イツノメニ 
オホトヂ ムスビ イツノメノ ソコツワタツミ ソコツツヲ イシマトマリ メグル ナカツツヲ

ここに登場する神様(古事記での御神名)は、「みそぎのおおはらい」に関連した神々です。もしかしたら、カラダをミソギするウタかも知れませんね。

【用語の訳】

○カムナガラ
カムから何億回もカがあらわれて

○クニカツギ
カがク(自由に)ニ(定着)されるように、カのツ(個々)がギ(発生)します。

○フトマニノ
「フトマニ」によって、フ(二つ、サヌキとアワのミ)がト(重合)してマ(生命の現象)がニ(定着)するようにノ(変遷)していきます。

○アヤ
「アヤ」とは明と暗が同時に共存すること。例えば夜明けや黄昏のアヤメも分からぬ状態のように、現象に出ながら、あたかも雲煙の如きはっきりしないアヤシの状態であっても、

○カムナホビ
カムの関わりが何回もホ(正反重合)し、ヒ(カムのチカラ)が繰り返されることで、

○オホ カムナホビ
オホ(カムの親和が繰り返されて)カムのナホビ(親和重合するヒのチカラが関わって)ナホ(治)してくれます。こうして、心身は元の恒常安定状態に復元します。

○イツノメニ
イ(電気粒子)のツ(個々に)ノ(変遷して)メ(発生し)ニ(定着する)

○オホトヂ ムスビ
オホ(六方環境のカムの正反親和のチカラ)がト(重合)をヂ(持続する場が出来て)ムスビ(六方立体、粒子化に進行するチカラが生まれます。これによって、

○イツノメノ
イツ(電気粒子)のツ(個々)にノ(変遷)、メ(発生)ノ(変遷)が行われて、イカツの変遷物となります。これは

○ソコツワタツミ
ソコツ(ソをくり返す個々の粒子)。つまり、ソコ・ソギするチカラを持った「ワタツミ」(ワからタした個々のミ、細胞)であって、それが

○ソコツツヲ
ソコとソギをコ(くり返す)ツツ(個々)のヲ(四相性を持つ)チカラ

つまり、イ(電気粒子)としてシ(示されたもの)がマトマリ(重合と分離)をすることで、

○メグル
メ(発生)がク(自由)にル(存在)するのです。

○ナカツツヲ
ナ(何億回とカが関わって)ツツ(個々)にヲ(四相性を持つもの)になるのです。

「ナカツツヲ」を、宇野多美恵は細胞の多様な小器官のことでしょうかと記しています。
次の第47首へと続きます。

【『古事記』に登場する神様】

オホナホビ
大直毘神、曲がったことを正しく直す霊力

イツノメノ
伊豆能売、イザナギノミコトが禊ぎをした時に、禍津日神の曲(マガ)を直そうと水の霊力で化成した神。厳しく清浄な女神 

ソコツワタツミ
底津綿津見神、底の海の神霊

ソコツツノミコト
底筒之命、帆柱受けの太い底筒柱の男

ナカツワタツミ
中津綿津見神、イザナギノミコトが水の中程に潜って禊いだ時に化成した神

ナカツツヲ
中筒之男命、イザナギノミコトが水の中程に潜って禊いだ時に化成した神

ウワツワタツミ
上津綿津見神、イザナギノミコトが水の上で禊いだ時に化成した神。

ウワツツヲ
上筒之男命、イザナギノミコトが水の上で禊いだ時に化成した神。

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