カタカムナ

カタカムナ ウタ 第19首

マカカ オホチカム イツノタテカム アマナ アモリ ムカヒ アメノウツメ

ここで、アメノウツメが出てきました。興味津々です。私達は、触れずに動かすチカラや、持ち上げたり、歩いたりするときにお世話になる遠達性のチカラを、クマソ(自由にマに励起し、ソコに広がりソで発生する)、ミツゴナミ、アメノウツメ等と呼んでいます。これを生命波動と訳しています。

アメノウツメは「アマウツシ」と宇野多美惠は訳していますが、フトマニが盛んであればアマウツシ(生命体の給与)もカムウツシ(生命力の給与)も盛んになりますから、その際に発生する生命波動も盛んになります。

アメノウツメというと『古事記』ではサルタヒコというパートナーが出てきます。サ(カサ、アワ量)がル(定着し)タ(正反を伴った)ヒ(現象の微粒子)の発生がコ(繰り返される)といった意味ですから、この状態になれば、アメノウツメの発生も盛んになり、体を取り巻くように螺旋の渦が発生します。この渦の発生で、持ち上げるのも、歩くのも楽になるのです。筋力であるカラミも遠達性のチカラも、その人が持っているものでなく、両方とも発生条件に応じて、イマイマにアマウツシされて発生しているのです。

【カタカムナ語訳】
○マカカ
マカ(アマ、宇宙界)に於けるカ。始元量のこと。

○オホチカム
オホ(六方境の親和)をチ(持続)してくれるカム(カ)であり、

○イツノ
イツ(現象の個々、イカツ)にノ(変遷)すれば

○タテカム
タテ(正反)に分かれて、正のカムは現象(形)として現れ、反のカムはその形の中のアマナとなります。

カムは(アマナ)のアワ(チカラ)となり、アワから生まれるサヌキのチカラとなります。

○アマナ アモリ ムカヒ
アモリ(トヨカブシヌ)はアマナの外核を回る外核電子になりますが、アマナとアモリのムカヒの際にアメノウヅメが発生します。

○アメノウツメ
アメノウツメ(アメの渦)というのは、生命波動ですから、これが豊かに発生することが元気の証になります。そこでアメノウヅメは、アモリの発生に伴うアマウツシの意味にもなります。

そこで、正しいアマウツシミチ(生命活動)を行えば、周囲の生物と共に、お互いにアマウツシが盛んになって、そこはイヤシロチになります。(「チカラとカラミについて」参照)

アメノウツメが盛んな場所に立つと、息が自ずと深くなります。ミを入れたときも自ずと深くなっています。そこで、イヤシロチであった日本、ミを入れて行っていた日本には呼気法の必要はありませんでした。現在行われている呼吸法は全て外国から入ってきたものです。そこで長く息を吸ってとか、お腹を膨らましてとか、色々とカタチや姿勢を作って、これが正しい呼吸法です、となるのですが、イヤシロチであった日本では、体の要求にそって呼吸は自然に行われるものですから、呼吸法などはありませんでした。イキも自然に入ってくる、習わずとも、自然と継承されていた日本固有の呼吸のありかただったのです。

イとはイキやイカツだけでなく、宇宙生気とか人の生気といった意味もあったでしょう。そしてそれの持続がイノチでありました。

【言魂・サルタヒコとアメノウツメ】

サルタヒコと発声すると、体に正中心が立ちます。立ち姿が少し傾いている人に発声して頂くと真っ直ぐに治ったことがありました。杉の木の前に立つと体が芯から回されますが、これは杉の木の周りをアメノウツメが取り巻いているからです。杉はウツメが強いので曲がらずに真っ直ぐに立っているのです。

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