カタカムナ

カタカムナ ウタ 第45首

カムナガラ オキツ カヒベラ ヘサカル ミチタマ フトマニノ ヘツナギサビコ カタカムナ トヨウケミ カタ ヘツカヒベラ アワノマガ ヤソマガツヒ オホマガツヒ

【用語の訳】

○カムナガラ
カムから何億回もカがあらわれて

○オキツ カヒベラ
オ(六方環境)からキ(発生)したツ(個々の粒子)は、カのヒ(生命)のヘ(方向性)をもってラ(あらわれ)ます。

カヒベラは、カが何億回も生命の方向性を以てあらわれること。

○ヘサカル ミチタマ
生命のヘ(方向性)がサ(カムからサヅカル量)によってル(出現する)ミのチ(持続)しているタマ(独立したマ)です。

○フトマニノ
フ(二つのタマ)のト(重合)により、マにニ(発生)しノ(変遷)して

○ヘツナギサビコ
ヘ(方向性をもった)ツ(個々粒子)がナ(何億回)もギ(発生を繰り返す)サ(カの量)のヒのコ(くり返し)によって

○カタカムナ
カタ(カとして独立的に出た)カムナ(カムの代理)となったものです。

「フトマニノ ヘツナギサビコ カタカムナ」とは、二つのタマがフト(一組)になってマニ(対向発生)を繰り返しながら、次々と変遷して方向性を持つ箇々のナギサビコのカタカムナになることです。

※ ナギサビコ:ナ(何億回)もギ(発生を繰り返す)サ(カの嵩となる)ヒコ(根源の粒子) 

ここでは、カタカムナが「オキツ カヒベラ」、「ヘサカル ミチタマ」、「フトマニノ ヘツナギサビコ」としてあらわれると言ってます。

○トヨウケミ
ト(重合)のヨ(四相を持ち)ウ(潜象界面か)らケ(変化性をもって発現)したミ(潜象過渡の微粒子)。つまり、カムから分けられたカの変遷物は、 

○カタ ヘツカヒベラ
カからタしてへ(方向性を持った)ツ(箇々粒子)として、カのヒのベ(方向性をもって)ラ(あらわれます)。

つまり、初めからカのヒの方向性を授けられているのですね。要するに、何に分化するかが決められているということです。

○アワノマガ
カムからアマのアワへ変遷したマガ

カムがアマのワ、即ち我々のイノチ(生命体)の中に入るとアワになります。

「マガ」とはマのガ、つまりアワ量が多い場合にガと発声します。「アワノマガ」は、マカの生命力が強力に多種多量の分裂増殖のチカラや勢いをヒメて(持って)います。

○ヤソマガツヒ
ヤ(極限飽和)までソ(其処)に発現するマガのツ(個々粒子)のヒ(根源)は、タカミムスヒ(生命体の発生)のカムミムスヒ(生命力の発生)になります。

○オホマガツヒ
「マガ」はオ(六方環境に存在して)ホ(常に我々の生命に正反親和して関わり)、我々を生かしてくれるカムのチカラのこと。

そのマガによって、生命の方向性を持った極微粒子の発生の繰り返しの膨大な数と量のハタラキが「イキツチノワ」になります。それを代行するアマナによって、私達は生かされているのです。

【『古事記』に出てくる神様】

オキツ カヒベラ
奥津甲斐弁羅の神、イザナギノミコトが禊祓いした時に投げ捨てた左手の装身具から化成した3神(奥疎の神、奥津那芸佐眦古の神、奥津甲斐弁羅の神)の一柱

ヘサカル
辺疎の神、イザナギノミコトが禊祓いした時に投げ捨てた右手の装身具から化成した3神(辺疎の神、辺津那芸佐眦古の神、辺津甲斐弁羅の神)の内の一柱

ヘツナギサビコ
辺津那芸佐眦古の神、同上

ヘツカヒベラ
辺津甲斐弁羅の神、同上

トヨウケ
豊宇氣比売の神、食べ物(稲)の神
イザナギ・イザナミ二神より生まれた三十五神の一柱

ヤソマガツヒ
八十禍津日の神、イザナギノミコトが禊ぎをした時に水から化成した神

オホマガツヒ
大禍津日の神、イザナギノミコトが禊ぎをした時に水から化成した神

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