心は姿勢で変わる
心はマノスべの姿勢で変わります。試してみましょう。
取りは「最善の座り方 日本古来の文化」に記したミキザで座ります。ミキザは易しいマノスべの姿勢です。
受けもミキザか正座で取りの横に座わり、取りの手首を掴みます。
すると受けも取りも落ち着いた、まとまりのある心地良い状態を感じます。アワ性の心の感覚です。この感覚を覚えておいてください。
次に、取りは、脚を伸ばして通常の姿勢になります。
そして、受けに手首を掴んでもらいます。すると、受けも取りも心地良さは消えて、分離感が生まれます。
取りの心は、「受けを力ずくでも動かしたい、ねじ伏せたい」に変わってしまいます。
受けの心は「取りに動かされる感じがしない」になります。二人共サヌキ性の心です。姿勢で心が変わったのです。心については、生命の神業の「心が通う仕組み」をご覧ください。
では何故、姿勢で心が変わるのでしょうか。
それはアマウツシ量が違ってくるからです。アマウツシによって、アマ(宇宙の根元力)がウツされます。アマの力はアワですから、アワ量が増えると自ずと心地よくなります。この力をモロカゲサチと言いますが、そのアマココロ(マゴコロ)をアマから頂けるので、これによってお互いの心は親和状態になれるのです。
外国風の姿勢はマノスべではありませんから、相手を支配したいというサヌキの気持ちが生じます。
外国は戦乱の多い歴史でしたから、そこから生まれる気質は、他人よりも強くありたい、勝ちたいでした。それで社会構造も、強者が支配するピラミッド形になりました。
カタカムナ文明から生まれた日本人の気質は、周りの人達や生物たちとも楽しく、心地良く暮しすものでした。マノスべの姿勢でお互いに心地よくアワの気持ちが生じていましたから、そこから生まれる社会構造は、上下の隔たりのない台形的社会であって、それは何万年と続いた縄文時代だったのでしょう。
日本人の気質は姿勢と切り離せないものでした。現代は明らかに外国風の姿勢になりましたから、気風もサヌキ性(差をつけて抜きん出たい)になってしまいました。
そうした現状で「心が姿勢によって変わる」とは朗報ですね。
教えや修行によって心を変えようと色々と努力しても変えることができない理由はここにあったのです。
心は姿勢で変わるのですから、是非ともマノスべの姿勢で幸せな、躁鬱の無い、起伏の無い心を身につけてください。その際、立った時と歩く時のマノスべの姿勢も身につけましょう。