一周忌を迎えて
大野先生が潜象の世界に還られて、昨日(2月25日)で一年となりました。
月日の経つのは本当に早いものです。
その間、お別れ会では各地よりお越し頂いた方々と共に先生を偲ぶ事ができ、またアルバム「アマココロ」の発送を通しても、あたたかいやり取りをさせて頂きました。荒川克美さんらが主催する魂合氣研究会にも、毎回、多くの参加者がいらっしゃっています。
この場を借りて、皆様に心より感謝申し上げます。
さて、その昨日、仲間の石坂亥士さんが新作をリリースされました。
なんでも「亥士さん、一年経つから何か作って欲しいなぁ!!!」という大野先生の声が聞こえた氣がしたそうです。
2月4日、桐生市有鄰館煉瓦蔵で行われた「立春大吉ライブ」の迫力ある収録音に、大野先生の伸びやかな歌声が重なり、アルバム「アマココロ」とはまた趣の異なる面白い化学反応を生み出しています。
個人的な感想は、亥士さんに直接お伝えしたのでここでは省きますが、特に5曲目、6曲目が氣に入っています。5曲目「カムナガラ 神楽 ヨロズコトナリ」の冒頭には、カムナガラノミチ 第51句も入っていて、この音源もあった事に嬉しく思いました。
この句について、先生はカタカムナ ウタ 第23句の解説文(アワチノホノサワケの箇所)の中で紹介されています。読み返してみると、様々な事が起こっている今の世の中で、私たちが忘れてはいけないメッセージのようにも感じました。
ここに改めて記す事で、どなたかに響くものとなれば嬉しいです。是非、亥士さんの新作を聴きながら味わってみてください。
2024年2月26日
カタカムナと生命の神業
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岡本みどり
アマタカマカハラ アワチノホノサワケ
アメクニクラト オキミツゴシマ
– カタカムナ ウタ 第23首 –
アワチノホノサワケ:
<大野朝行 解説>
アワチ(生命力の全て)は、周りにホ(親和してくれる)生命体が多いと条件が良くなります。アワ量が満ちます。
近代社会は開発という名目で自然をどんどん無くしています。イヤシロチやイヤシロに生きている動植物も無くなっていきます。
そこで、私達が受けるホノサ(六方の関わりの量)も少なくなっているのです。
私たちができることは、「ミを入れて」を日常にして、遠達性のチカラ、ミツゴナミを多く発生させる生き方です。それをまわりが受けて、元気さが増して、ミツゴナミとして返してくれることです。親和性のココロ、ホを通わせ合いなのです。
このことを詠んだウタがあります。
カムナガラ ヨロヅコトナリ ササヘアヒ
アマネモロカゲ アガムモノ
ヤクサヒトミチ カムカヘル
出典:『相似象』第5号 カムナガラノミチ 第51句
<大野朝行 解説>
ヨロヅ(万物)のコトナリ(異なるそれぞれが)ササヘアヒ(支え合って)万象を存在させています。
アマネ(全ての存在)は、モロカゲ(もろもろのお陰)なのです。
私達が「お陰様」という原点はこのモロカゲにありました。
モロカゲをカタカムナ人は悟っていました。
モロカゲサチという言葉もありますが、カムロ(カムの縦横の関わりによって)カカユヌ(モロモロの発生がある)ことですから、これはイノチサチ(イノチのサズカリの持続)でもあるのです。
>>> 制作エピソードは、石坂亥士さんのブログ「Dragontone」へ。
>>>「立春大吉 Solo」は、以下の画面をクリックすると直接、視聴サイトへ飛びます。